下水道事業の脱炭素へ指針 海外調査、AI活用 札幌市が年度内に策定

汚れを分解する微生物のために酸素が送り込まれている下水。電気使用量に応じて温室効果ガス排出量も多くなっている(札幌市提供)

 札幌市は下水道事業の脱炭素化を進める指針「市下水道事業脱炭素構想(仮称)」を本年度中に策定する。下水処理では汚れを分解する微生物を生かしておくために酸素を下水に送り込み続けており、電気使用量がかさんで温室効果ガス排出量が多くなっている。市は海外の脱炭素化の先進事例を調べるほか、人工知能(AI)を活用して、下水に送る酸素量を最低限に抑えるなどの対策を講じる考えだ。

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