“お花畑”に警戒も 渋野日向子は全英女子へ「すごく楽しみ」

上り調子で「全英女子」に臨む(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 事前(9日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

渋野日向子は歴代覇者として臨む今季メジャー最終戦を前に「すごく楽しみな気持ちが大きい」と笑顔で話した。前週「スコットランド女子オープン」では予選ラウンドを首位通過して16位。「ちょっとでも上り調子で、この試合に臨めることは良かった」とうなずく。

「アメリカチック」なコースで距離の長さを警戒(撮影/村上航)

2019年に勝った同じイングランドのウォーバーンのような林間でも、かといって昨年3位に入ったミュアフィールドのようなリンクスでもない。「アメリカチックな感じもありますし、イギリスっぽくないコースだなって」。雨の中で18ホールを回った前日は軟らかい地面でティショットのランも出ず、パー5を除いて「10ホール以上」ウッド系のクラブをセカンドで握った。「(少しでも)転がってほしいですね」と苦笑する。

紫色の“お花畑”も気になる(撮影/村上航)

距離の長さに加え、フェアウェイの両サイドで紫の花を咲かせるヘザーを警戒する。この日のプロアマでもボールを打ち込む場面があり、UTで脱出を図ったショットが思い切り引っかかったという。「(ライが悪かったら)アンプレとか、ウェッジを持たないと出ないんじゃないかな。私がUTを持てたのは、意外といいライだったっていう…。それでも引っかかって、また別の“お花畑”に行きました」。そんなペナルティに直結しかねない場所があっても、しっかり1Wを振ることを求められる距離のコースだ。

タフなセッティングを前にしても表情が明るいのは、自らのゴルフ人生を変えた全英女子だから。「いい気持ちで臨めると思っている分、4日間戦えるように頑張りたい」と力を込めた。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン