北朝鮮「重大な軍事的対策」決定 戦争準備を指示、軍総参謀長解任

北朝鮮の朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議で指示を出す金正恩党総書記(中央)=9日、平壌の党中央委員会本部庁舎(朝鮮中央通信=共同)

 【北京共同】北朝鮮メディアは10日、朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議が9日、平壌で開かれ「重大な軍事的対策」を決定したと報じた。金正恩党総書記がこれに関する命令書に署名し、戦争準備を「攻勢的」に行うよう指示した。決定では訓練を強化するとしており、弾道ミサイル発射などの軍事的示威を一層活発に行うことを示唆した。

 米韓が今月行う大規模合同演習「乙支フリーダムシールド」をけん制する狙いもあるとみられる。

 会議では、朴寿日・朝鮮人民軍総参謀長が解任され、後任に李永吉党書記が任命された。朴氏は昨年末に着任したばかり。李氏は2019年9月まで総参謀長を務めていた。交代の理由は不明。

平壌市内に飾られた北朝鮮の国旗や赤い旗(共同)

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