石川知事が試食 韓国産「ルビーロマン」酷評 どこがRuby?水っぽい味、ハリ艶なし

馳浩知事

【いしかわ】韓国を訪問していた石川県の馳浩知事は、現地で県産高級ブドウ「ルビーロマン」と同名のブドウを試食し、味、外観とも格段に低品質だったとする感想を自身のブログに掲載した。「味は水っぽいし、色は薄く、一体どこがRubyなのか?」と酷評している。

馳知事は2日から4日まで訪韓。1日にソウル近郊のスーパーで購入した2房中、1房を2日に試食した。県によると、ラベルにはハングルで「国産ルビーロマン」と記され、価格は日本円で1房(500グラム)約2000円。

知事はブログで「不揃(ぞろ)いで、粒と粒の間に隙間があるし(略)ハリも艶もない。似て非なるシロモノ。こんなブドウがルビーロマンを名乗っていることが理解できない」と不快感を示した。

「当時の石川県の水際作戦が行き届いていなかった」と流出を悔しがる一方、「本物のルビーロマンを韓国の生産者や消費者に食べさせてあげたい」とも書いている。

「ルビーロマン」は今夏、金沢市場の初せりで1房160万円(税別)と最高値を更新した。同名で販売されている韓国のブドウは昨年、県の調査で県産と遺伝子の一致が判明。苗木が流出したとみられている。

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