1980年代をテレビとCMで振り返る企画展が放送ライブラリーで開催

1980年代のテレビ番組とCMで時代を振り返る企画展「テレビとCMで見る1980年代!1978~1989メモリーズ」が、8月11日~10月1日に放送ライブラリーで開催される。

80年代の日本は、戦後のくくりから外れて21世紀に向け、エレクトロニクス分野を中心とした産業への転換が図られ、その過程の中でファミリーコンピュータや携帯電話など、現代の日常生活や文化の基礎となるものが多数生み出されてきた。そして、80年代後半には「バブル景気」が到来。不動産ブームや高級ブランドの華やかなファッションが流行するなど、社会全体が沸き立った。

そのなかで、若者文化をリードしたのがテレビだった。80年に始まった「THE MANZAI」などから漫才ブームに火がつき、そこから「オレたちひょうきん族」「森田一義アワー 笑っていいとも!」(すべてフジテレビ系)といったバラエティー番組が人気に。また、78~89年に放送された「ザ・ベストテン」(TBS系)は、80年代を象徴する音楽番組となった。この時代には生放送の音楽番組が次々と放送され、多数のアイドルやアーティストがスタジオに集まり、華やかな演出で楽曲を披露した。情報・報道番組では、79年に朝の情報番組「ズームイン!!朝!」(日本テレビ系)、85年に「ニュースステーション」(テレビ朝日系)が放送開始。各ジャンルで伝説の番組が生まれた時代と言っても過言ではない。

また、ドラマでは、80年代前半には家族をテーマとした「北の国から」(フジテレビ系)や、最高視聴率62.9%という驚異的な数字を記録した「おしん」(NHK)が話題に。80年代後半には、バブル景気に呼応してトレンディードラマが生まれ、物語だけでなく流行のファッション、都会的な店や遊びなど、テレビに映る華やかな世界に多くの若者が夢中になった。さらに、テレビからは個性的なCMが次々と流れ、CMで使用されたキャッチコピーは流行語に選ばれ、楽曲は大流行。近年この時代の楽曲が再び注目を集め、SNSを通してZ世代を中心に広く浸透している。

放送ライブラリーでは、時代の変わり目となった80年代を迎える2年前の78~89年までの12年間に焦点を合わせ、当時の出来事をテレビ番組で振り返るパネルを展示。懐かしい番組写真や、当時の台本、番組で使用された小道具や衣装なども会場に並ぶ。さらに、「ザ・ベストテン」放送12年の歩み(1位獲得曲・年間ベスト10)から、80年代の音楽シーンを振り返るコーナーも。

そのほか、当時の番組の一部や選りすぐりのCMも上映され、映像で時代の空気を感じることもできる。夏休みにぜひ、足を伸ばしてはいかがだろうか。

【企画内容】

テレビとCMで見る1980年代!1978~1989メモリーズ

■開催期間:8月11日~10月1日 ※休館/月曜(月祝の場合は翌平日休)
■時間:午前10:00~午後5:00
■会場:放送ライブラリー 展示フロア
■入場料:無料
詳細:https://www.bpcj.or.jp/event/blog/2023/07/post20230721.html

【放送ライブラリー】
住所:横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター内
TEL:045-222-2828
公式サイト:https://www.bpcj.or.jp/
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」情文センター口直結/JR・横浜市営地下鉄「関内駅」徒歩10分

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