九州や四国 土砂災害の危険度高い状態続く 日本海側は40℃突破か

 

 台風6号の中心は九州から遠ざかっているが、西日本にはまだ活発な雨雲のかかり続けている所がある。記録的な大雨となっている九州南部や四国を中心に、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要だ。一方、日本海側はきょう(木)も猛烈な暑さが続くため、熱中症に警戒が必要となる。また、台風7号は今後も北上を続け、来週初めに強い勢力で東日本から西日本に近づくおそれがある。

■台風の影響

 台風6号の影響で、昨夜からきょう(木)未明にかけて、九州や四国で線状降水帯が相次いで発生した。九州や四国を中心に、総雨量が8月の平年1か月分を大きく上回る記録的な大雨となっている所があり、地盤が緩んで災害発生の危険度が高くなっている。今後、雨の降り方がおさまっても、引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要だ。

 日本海側は、危険な暑さに対して身を守る必要がある。北陸は午前8時台に35℃を超えた所があり、午後はいちだんと気温が高くなる見込み。

 

 過去に40℃を超えた経験がある地域とはいえ、これほど猛暑が連続することは相当に負担が大きい。引き続き、猛烈に暑い時間帯は外出を控え、温度管理が可能な室内で過ごすようにしたい。

■台風7号北上

 台風7号は今後、発達しながら北西へ進み、12日(土)にかけて暴風域を伴い小笠原諸島に接近する見込み。小笠原諸島は暴風や高波、大雨災害に警戒・注意が必要だ。台風はその後も北上を続け、14日(月)ごろにかけて強い勢力で東~西日本に近づくおそれがある。早めの備えをすると共に、台風の接近とお盆期間が重なるため、交通機関への影響にも十分な注意が必要だ。

(気象予報士・高橋和也)

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