70m上空にあった黄金の顔、万博当時の巨大な顔を正面から

『大阪万博』(1970年)で太陽の塔に設置されていた「黄金の顔」が、8月11日にオープンする「EXPO’70パビリオン」別館で一般公開。9日におこなわれた大阪府の定例会見で紹介された。

初代《黄金の顔》-2 1970年 岡本太郎記念財団蔵

当時の万博で「鉄鋼館」として利用されていた同本館は、2010年にリニューアルして70年万博のレガシー展示をおこなっており、当時を知っている人も、知らない人も楽しめる施設。

今回増設された別館では、直径10.6メートルの「黄金の顔」が常設展示。現在設置されているものは1992年の改修工事で新調された2代目で、万博当時に太陽の塔の頂部・約70メートルの高さに設置されていた「黄金の顔」を正面から観覧できる貴重な展示となる。

ほかにも、太陽の塔内部の「生命の樹」に取り付けられていた292体の生物模型群の資料や作品、当時の最先端デザインのユニフォームなどが展示。

会見で吉村洋文知事は、「たくさんの人に資料や初代の黄金の顔に接していただき、当時のエネルギーや熱量、すばらしさを感じていただきたい。『大阪・関西万博』の盛り上げにもつなげて、レガシーをいろいろな形で残していきたい」と話した。

同館の入場料は、本館・別館共通で500円(中学生以下無料)。別途、自然文化園・日本庭園共通入園料要(大人260円、小中学生80円)。

取材・文/岡田由佳子

© 株式会社京阪神エルマガジン社