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三菱自動車からまさかの新型車導入のニュースが飛び込んできた。アジア各国でも評価の高いピックアップトラックの「トライトン」のニューモデルが何と、2024年に日本にも導入されることが発表されたのだ。果たして、新型トライトンはどのような進化を遂げているのか? 釣りでの使用という観点から、チェックしていこう。
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●文:ルアマガプラス編集部
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釣りやアウトドアアクティビティの現場でもニーズが高いピックアップトラック
日本ではあまり馴染みが薄いイメージのあるピックアップトラックだが、ことルアーフィッシングなどのアクティビティにおいては、非常に親和性の高いジャンルの車両だと言える。実際、すでに日本で正式に導入されているトヨタのハイラックスを、釣り車として使用しているというユーザーも少なくない。
なぜ、ピックアップトラックとルアーフィッシングとの親和性が高いのか? その要因の1つとして、ウェーダーやクーラーボックスなどの濡れものや汚れたギアなどを、気にせず荷台に積み込めるという理由が挙げられる。ピックアップトラックなら、汚れても水で洗い流すということも容易に行える。
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また、新しいトライトンが採用するラダーフレームについても、その剛性の高さからボート牽引などの高負荷のかかる使用に適していると言えるだろう。ボートに使用する艤装を荷台に積み込みやすいというメリットも考えられる。
これらの、釣りやアウトドアでピックアップトラックを使用する上でのメリットを踏まえた上で、12年ぶりに日本に正式導入されることが発表された、三菱自動車の新型トライトンの詳細をチェックしていこう。
基本骨格やエンジンを一新!従来モデルよりも一回り大きくなった新型トライトン
12年ぶりに日本で販売されることがアナウンスされたトライトンは、今回のモデルで3代目となる。ボディサイズは、日本未導入の2代目モデルよりも一回り大きくなり、ラダーフレームも新開発のものが採用される。
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プロのバスアングラーなど、日常的にボート牽引を行う人にとって、剛性の高い車両は安全面を鑑みても必要不可欠だ。その点、ラダーフレームを採用するトライトンは高負荷の使用でも安定した走行が期待できそうだ。
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エンジンに関しては、新開発の2.4L直4DOHCクリーンディーゼルターボエンジンが搭載される。このクリーンディーゼルエンジンは、150kWの最高出力と470 N・mの最大トルクを約1500rpmからフラットに発生し、実用域での応答性に優れたトルクフルな走行が可能となっている。
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エンジンは他にも、最高出力135kW/最大トルク430N・mと、最高出力110 kW /最大トルク330N・mの2仕様が設定され、いずれもタービン容量を可変制御するVGターボチャージャーを採用している。
釣り道具や重いクーラーボックスなどを積んだ状態での移動やボート牽引などでの長距離走行において、トルクフルなディーゼルターボエンジンがもたらす余裕は、非常に有用な存在となるだろう。
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トランスミッションは、スポーツモード付き6速オートマチックトランスミッションとシフトレバーをワイヤー式として、エンジンから直接伝わる振動を低減した6速マニュアルトランスミッションをラインナップする。
新開発のサスペンションを採用。悪路走破性の向上を期待
釣り場へアプローチする際に、不整路を走行するシーンは多い。穴があいたようなデコボコ道や、サーフ(砂浜)近くのスタックしそうな道など、通常の車両では不安を覚えたりヒヤッとする状況も多々あるだろう。そんな状況でもしっかりと路面をとらえてくれる追従性の高い足回りは、アングラー(釣り人)が車に求める重要な要素でもある。
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その点、新型トライトンはサスペンションも新開発となり、フロントはダブルウィッシュボーン式を踏襲。リヤサスペンションは強度を維持しながら軽量化したリーフスプリング式を採用しているため、高い次元でアングラーの期待に応えてくれそうだ。
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また、ボディは大型化されたが最小回転半径の増加は最低限にとどめられており、さらに高出力仕様エンジン搭載車には、電動パワーステアリングをしてコントロール性と安定性を高めている。
4WDシステムは、ダイヤル式のセレクターで簡単に4WDモードを変更することができる三菱自動車独自のスーパーセレクト4WD-IIと、イージーセレクト4WDを引き続き採用している。スーパーセレクト4WD-II搭載車には新たにアクティブヨーコントロール(AYC)も採用された。
本格SUVを主張する力強いエクステリアデザインに
エクステリアデザインは、「ダイナミックシールド」フロントデザインコンセプトをフロントグリルやフェンダーから繋がる力強い造形と、それを強調するプロテクターにより、ピックアップトラックに最適化している。
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インテリアは、現行型アウトランダーなどの流れを汲む、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形を採用。プロフェッショナルユースを意識して、乗員を保護するためにソフトパットを要所に採用することで実用性を高めている。
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モニターやメーターは視認性にこだわり、セレクター、ダイヤル、スイッチ類は手袋をしたままでも確実に操作ができるように配慮されているため、冬場の釣りでラン&ガンをする際などにも、グローブをしたままの移動が容易に行えそうだ。
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ボディタイプは、2列シートのダブルキャブ、1列シートのベーシックなシングルキャブ、フロントシート後ろに荷室スペースを設けることでリクライニングも可能なクラブキャブの3タイプが用意される。アングラーの使用スタイルに応じたシート配列が選べるのが嬉しい。
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― ピックアップトラックとしての基本性能を重視
ユーティリティでは、ピックアップトラックとしての基本性能を向上。カーゴベッドを大型化して、ベッドライナー装着状態でもユーロパレット積載にも対応した。さらに従来モデルに比べて荷台高を45㎜低い820㎜とし、さらにバンパーコーナー上面の面積を拡大。フレームで補強することで、足を乗せるスペースとして使用可能とするなど実用性を向上させている。
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先日発表された、新しいランドクルーザー250やこの記事で紹介した新型トライトンなど、アングラーにとって使える道具として期待できる本格SUVの発表が続く。今後の続報に期待したい。
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