群馬ヘリ墜落5年、事故機展示を 9人死亡で追悼式

前橋市の消防学校で開かれた防災ヘリコプター墜落事故の追悼式で献花する遺族=10日午前

 2018年8月に群馬県の防災ヘリコプターが同県中之条町の山中に墜落、乗員の消防隊員ら9人全員が死亡した事故から5年となり、県主催の追悼式が10日、事故現場近くの渋峠と、前橋市の消防学校で開かれた。遺族らは事故機の保存や展示を県に求めた。

 渋峠の会場では、参列者が黙とうして献花。吾妻広域消防本部の塩原英俊さん=当時(42)=を亡くした父喜好さん(75)が、体調不良で欠席した遺族会の田村富司会長(82)の「最愛の家族が突然失われた悲しみが消えることはない」とのあいさつを代読した。

 事故機の保存、展示について、山本一太知事は式典後の取材に「持ち帰って検討したい」と話した。

© 一般社団法人共同通信社