ガラスで「瀬戸内海」表現  工芸家の杉山さんが作品展 「生き生きとした気持ちに」/岡山・津山市

香川県高松市のガラス工芸家・杉山利恵さんの作品展「ブルー&オリーブ」が、岡山県津山市のポート・アート&デザイン津山で始まった。瀬戸内海の青い海原と緑豊かな讃岐の山や島をイメージさせる爽やかな色合いの器やオブジェに来館者が見入っている。27日まで。

5回目の開催となる今回は計235点を出展。地元特産「庵治石(あじいし)」の粉を加えて醸した青色の「アジガラス」、オリーブの枝葉の粉末を溶かし込んでできた緑色の「オリーブガラス」に加え、2色を合わせたガラス「ブルー&オリーブ」を使った新作も披露している。

会場には水滴のような形の「しずく泡」や愛らしい鳥を模した「幸せの蒼(あお)いとりさん」といったオブジェをはじめ、皿やコップなどの日用品や額縁に収められたアート作品がずらり。このうち新作は緑と青色のコントラストとグラデーションが美しく、訪れた人たちの目をひきつけていた。

展示品は販売もしており、早速コップを購入した小田中の会社員・菅毅さん(62)は「色合いと透明感が涼しげで魅力的。普段の生活の中に取り入れることで、とても生き生きとした気持ちになれる。杉山さんの作品はとても気に入っていて、そろえてみたい」と話していた。

© 津山朝日新聞社