映画メシ #015 ファッ◯ン美味い『パルプ・フィクション』のビッグ・カフナ・バーガー 『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』公開記念

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ハリウッド屈指のオタク監督として、『レザボア・ドッグス』や『キル・ビル』、『イングロリアス・バスターズ』など映画愛あふれる名作を撮り続けてきたクエンティン・タランティーノ。かねてから「10作で引退する」と宣言していましたが、ブラッド・ピットにアカデミー賞助演男優賞をもたらした『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が9作目ということで、はたして本当に引退するのか? 10作目の内容は? といった話題が世界中で注目を集めています。

そんなタランティーノ監督の真の姿に迫るドキュメンタリー『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』が、2023年8月11日(金・祝)より全国公開。これまで何かとハリウッドを騒がせてきたタランティーノについて、過去作のキャストやスタッフ、近しい人物たちが赤裸々に語る、タランティーノの全てを曝け出すドキュメンタリーです。

マザファッキン美味いビッグ・カフナ・バーガー

今回の「映画メシ」は、タランティーノの代表作の一つ『パルプ・フィクション』に登場したビッグ・カフナ・バーガーをご紹介。劇中、サミュエル・L・ジャクソン演じる殺し屋ジュールスが、ギャングのメンツを潰した青年たちを脅しながら「“カフナ”か。ハワイ風バーガーの? 食った事ねえがイケるそうだな。味見させろ」と言い放つシーンはユーモラスでありながら恐ろしく、しかし食欲をそそられる名シーンです。

ドキュメンタリー『~映画に愛された男』では、タランティーノ作品の常連俳優であるティム・ロスが「(タランティーノは)自分で考えた製品を監督作で使っていた。レッド・アップル(※架空のタバコ銘柄)やカフナ・バーガーは、あの時に生まれたものだ」と証言。つまり、作品の枠を超えて同じアイテムやキャラクターが登場する<タランティーノ・ユニバース>の産物なのです。

ということで、多くの映画ファンが思わず喉を鳴らしたビッグ・カフナ・バーガーを実際に作ってみましょう。

▼材料(ハンバーガー1個分)

  • 赤玉ねぎ(輪切り) ・・・1個
  • バター ・・・大さじ2
  • パイナップル薄切り ・・・3枚
  • 植物油 ・・・大さじ1
  • 牛ひき肉 ・・・113グラム(パティ2枚分)
  • モントレージャック・チーズ ・・・2枚
  • キングス・ハワイアン・ロール(バターでトーストしたもの) ・・・2枚1組
  • ケチャップ ・・・大さじ1/2
  • テリヤキソース ・・・大さじ1/2

※モントレージャック・チーズやキングス・ハワイアン・ロールはコストコなどで買えます。

▼作り方

  • ソテー用フライパンにバター大さじ1を泡立つまで熱し、赤玉ねぎを加える。 弱火でゆっくりと、絶えず混ぜながら、やわらかくカラメル色になるまで約30分加熱する。 出来上がったら脇に置いておく。
  • ソテーパンの汚れを拭き取り、残りのバター大さじ1を中火でジュージューというまで熱する。 パイナップルの薄切りを加え、両面に軽く焦げ目がつくまで炒める。 出来上がったら脇に置いておく。
  • 大きな鋳鉄製のスキレットに植物油を強火で煙が出るまで熱する。そこに牛肉を数センチ離して並べ、大きめの平らなヘラでお肉が薄くなるまでしっかりと押しつけてつぶす。 底が焦げてカリッとするまで約60秒焼く。裏返したらすぐにチーズを載せて、チーズが完全に溶けたら火を止める。
  • バンズにそれぞれケチャップとテリヤキソースを塗り、お肉、キャラメリゼした玉ねぎ、パイナップルの順に載せていく。最後にバンズを重ねて完成。

レシピ参照:Binging With Babish

『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』は2023年8月11日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国ロードショー

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