二戸市副議長選が紛糾 半数が白票、当選者は辞職願提出

 副議長に新任、一転辞職―。二戸市議会(定数18)の改選後初の臨時会は9日開かれ、副議長選を巡り紛糾した。半数が白票だったため、当選者が「実質の不信任だ」と辞職願を提出。再々選挙を行ってもポストが決まらない異例の事態となった。

 副議長選は単記無記名投票で行い、駒木昇氏(優和会)7票、畠中泰子氏(共産)2票、無効(白票)9票だった。当選した駒木氏は「9票が白票で信任されていない以上、務めるわけにはいかない」と就任を断った。

 発端は先立って行われた議長選。第2会派・優和会が議長候補を支持しなかったことに第1会派・にのへ未来創生会が反発。副議長選で「意趣返し」のような形で白票を投じた。

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