JR東北本部山形統括センター オリジナルキャラクター「つどりぃ」を作成 など【今週の交通新聞より】

2023年8月7日~8月10日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・四国八十八景実行委員会 電子スタンプラリーを開催
・JR九州 103系国鉄色の運行開始
・JR東北本部山形統括センター オリジナルキャラクター「つどりぃ」を作成
・JR東海 東海道新幹線の車内ワゴン販売 11月からグリーン車で新方式に

8月7日 月曜日

四国八十八景実行委員会 電子スタンプラリーを開催


四国経済連合会、四国ツーリズム創造機構、国土交通省四国運輸局、四国地方整備局、四国4県、JR四国などで構成する四国八十八景実行委員会は、「四国八十八景電子スタンプラリー」を開催している。12月22日まで。これに合わせ、四国の地域活性化を目指す四国家サポーターズクラブ(四国家SC=JR四国、日本郵便四国支社、四国電力など108社・団体で構成)は12月31日まで、四国八十八景の認知度向上を目指した応援プロジェクトを行っている。

同ラリーは2020年度に始まり、4回目。GPS(衛星利用測位システム)など位置情報が取得できるスマートフォンがあれば誰でも参加できる。

参加方法は、専用ウェブサイトにアクセスし、ユーザー登録。八十八景の選定地に着いたら、GPSなどの位置情報を使ってスタンプを獲得する。一部を除き、スタンプ一つで限定グッズ、施設利用料金割引などの現地特典が受けられるのをはじめ、集めた数に応じてプレゼント抽選に応募できる。

スタンプ選定地は各県約20カ所。愛媛、高知両県共通選定地(四国カルスト)、4県共通選定地「観光列車で満喫する四国の海・山・川」(「しまんトロッコ」停車駅の予土線江川崎周辺)を合わせ、合計88カ所。

応援プロジェクトは、ラリー期間中に、四国家SCキャラクター「しこくたぬきのぽんちゃん」が四国八十八景を訪れた写真を公式X(旧ツイッター)に投稿して魅力をアピール。旅行者に対しては、ぽんちゃんのフォトプロップス(手持ち小道具)と撮影した四国八十八景の写真投稿を呼び掛け、プロジェクト終了後に投稿者の中から10人に「四国家 故郷(さと)のものがたり 銘菓セット」を進呈する。フォトプロップスの作り方は四国家SCホームページで案内している。


8月8日 火曜日

JR九州 103系国鉄色の運行開始


JR九州はきょう8日から、筑肥線筑前前原―唐津線西唐津間を走る103系3両1編成を、デビュー当時の国鉄色に変更して運行を始める。

筑肥線電化40周年と福吉―浜崎間開業100周年を記念したもので、水色をベースにクリーム色のラインを塗装。前頭部の窓上に国鉄マークの「JNR」をあしらった。

同社管内では、佐賀鉄道事業部唐津車両センターに103系3両5編成が所属。国鉄色の1編成は1983年2月の川崎重工業製で、くしくも今年が誕生40周年に当たる。

運行開始に先立ち、6日に同センターでお披露目会が開かれ、事前募集した100人を超える鉄道ファンが集結。参加費9800円ながら、発売開始後7分で定員に達した人気ぶりとあって、参加者は外観や車内を熱心に撮影していた。


8月9日 水曜日

JR東北本部山形統括センター オリジナルキャラクター「つどりぃ」を作成


山形の夏の風物詩「山形花笠まつり」が4年ぶりに、新型コロナウイルスによる制限なしで5日から7日まで開催された。これに合わせ、JR東日本東北本部山形統括センターでは、同センター山形地区のオリジナルキャラクター「つどりぃ」を作成し、5日にデビューした。

つどりぃは、山形地区の社員が発案し、改善活動の「My Project」の一環として企画された。同地区の若手社員計6人で構成されたメンバーらが、「さらなる流動促進や、地域と連携した山形エリアの振興に寄与しよう」と、昨年12月ごろからアイデアやデザインを出し合い、検討を重ねてきた。

若手社員6人らがアイデア

検討過程では3種類のデザイン案が出され、最終的に山形県の鳥「オシドリ」をモデルにしたつどりぃが選ばれた。名前は、山形新幹線「つばさ」の頭 文字「つ」に、オシドリの「ドリ」を組み合わせたもので、山形エリアに「集う」という願いも込められている。

この日は、山形駅東西自由通路でお披露目式が行われ、本郷栄山形統括センター所長・山形駅長、同県のPRキャラクター「きてけろくん」らが出席。

新型「E8系」も盛り上げ

本郷駅長は「来年春には山形新幹線『つばさ』の新型車両『E8系』が営業運転を開始する。新型車両を盛り上げる意味でキャラクターを作りたいという若い社員の発意をきっかけに、『つどりぃ』が誕生した。全国の皆さんにアピールし、山形に多くの方においでいただければ」とあいさつした。

山形花笠まつりの初日の同日は、同駅社員らが同自由通路で花笠踊りを披露し、多くの家族連れらで盛況を博した。


8月10日 木曜日

JR東海 東海道新幹線の車内ワゴン販売 11月からグリーン車で新方式に


普通車とワゴン販売は終了 ホーム自販機拡充しニーズ高い商品販売

JR東海は8日、東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」の全号車で実施している車内ワゴン販売を10月31日に終了し、11月1日からグリーン車でモバイルオーダーサービスを導入すると発表した。普通車の車内販売は取りやめる。ワゴン販売でニーズの高い商品は、ホーム上の自動販売機を拡充して対応する。併せて、モバイル端末を使って利用する「多目的室案内サービス」とグリーン車での「サポートコールサービス」を開始。JR西日本の保有車両でも東京―新大阪間でモバイル端末による新サービスを実施する。このほか、パーサーの制服は10月1日に、2002年以来の大幅リニューアルを行う。

車内ワゴン販売の終了は、駅周辺店舗の品ぞろえの充実や、乗車前に購入した飲食物の車内への持ち込み増加とともに、将来にわたる労働力不足への対応を踏まえた。東海道新幹線の車内販売は、コロナ禍前の18年度の売り上げが10年前に比べ45%減少。一方、「のぞみ」停車駅で東海キヨスクとジェイアール東海パッセンジャーズ(JRCP)が運営する改札内店舗の18年度売り上げは、10年前比で16%増えている。同新幹線「こだま」の車内販売は12年3月に終了した。

また、「のぞみ」「ひかり」のパーサーは1列車3人体制を基本としているが、新サービス導入を機に2人体制とする。人手不足の影響から、既に約3割の列車で2人体制となっていた。

モバイルオーダーサービスは、グリーン車の各座席に設置されたリーフレットに記載のQRコードを乗客が自身のモバイル端末で読み込み、表示画面から商品を選んで注文。パーサーが席まで届ける。

一方、ワゴン販売で購入数の約半数を占めるドリップコーヒーとアイスクリームは、自動販売機のラインアップを増やし、「のぞみ」停車駅のホーム上などに順次拡充する。

サポートコールサービスは、グリーン車の乗客が車内での問い合わせや困り事が発生した際に、各座席に設置されたリーフレットに記載のQRコードを自身のモバイル端末で読み込み、乗務員を呼び出すことができる。巡回する乗務員への申告はこれまで通り対応する。

さらに、11号車の多目的室を利用する場合も、同室の扉に貼付したQRコードを乗客のモバイル端末で読み込むことで、乗務員を呼び出してタイムリーに利用できるようにする。

■パーサーの制服刷新

10月1日にはJRCPが担うパーサーの制服を約20年ぶりに大幅リニューアルする。車内外で利用者への案内やサポートがしやすいように、機能性と品質を向上。新たに女性のパンツスタイルも導入し、制帽は取りやめる。

デザインはネイビー、シャンパンゴールドを基調とした落ち着いた配色で、より上品に仕上げた。

一部のアイテムやカラーをパーサーが各自で選択できるようにして、多様なスタイルを実現する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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