神代和紙の短冊2千枚 風に揺れ 新見の公園で「かみさま夢風鈴」

風に揺れる短冊を見上げる家族連れ

 新見市神郷下神代の夢すき公園で、地元に伝わる神代和紙の短冊を風鈴とともに飾るイベント「かみさま夢風鈴」が開かれている。色とりどりの和紙が風に揺れる光景が、風鈴の澄んだ音色と相まって、訪れる人たちにひとときの“涼”を届けている。31日まで。会期中にはワークショップなどもある。

 神代和紙の魅力を伝えようと保存会が2017年から手がけ、今年は藤棚に短冊約2千枚、鉄製と備前焼の風鈴計130個をつるしている。和紙は冬場に手すきし、淡い赤やオレンジ、青色などに染めて仕上げた。風雨に耐えるよう、こんにゃくで作ったのりを表面に塗って耐久性を高めているという。

 家族4人で訪れた哲多中1年女子(12)は「風鈴の音色を聞きながら風にそよぐ短冊を見ていると、不思議と暑さを忘れてしまう」と笑顔で話した。

 11~13日の午前10時~午後4時(13日は午後1時まで)には神代和紙をつるした風鈴作りのワークショップ(申し込み不要、参加費千円)を開催。13~16日の午後7時~9時には紙灯籠100基をともし、来園者に楽しんでもらう。

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