日本郵政が10日発表した2023年4～6月期連結決算は、純損益が85億円の赤字（前年同期は1185億円の黒字）に転落した。保有する楽天グループの株価下落に伴う損失として850億円を計上したことが響いた。売上高にあたる経常収益は前年同期比4.8％増の2兆8479億円だった。
日本郵政は21年に楽天グループと提携し1500億円を出資したが、その後楽天グループの株価下落を受け、資産としての評価を減らす会計処理を実施した。
24年3月期通期の業績予想は、純利益が前期比44.3％減の2400億円になるとの見通しを据え置いた。楽天グループの株価が持ち直す可能性があるためとしている。
