オーケー、値下げ分を業者が負担 取りやめで公取委が確認作業終了

オーケーの値下げ補填要請について説明する公正取引委員会の担当者=10日、東京都千代田区

 公正取引委員会は10日、スーパーのオーケー(横浜市)が商品の値下げ分を納入業者に補填させる行為が独禁法違反(優越的地位の乱用)に当たる疑いがあるとして、事実関係の確認を進めていたと明らかにした。同社が自主的に取りやめたため、公取委は確認作業を終了した。

 公取委によると、同社は加工食品や日用品の販売価格が近隣の競合店より高くならないように値下げし、全差額分や一部を納入業者約30社に負担させていた。同社は既に値下げ補填の取りやめを業者に通知したという。

 同社は「コンプライアンスを一層徹底する」とのコメントを出した。

© 一般社団法人共同通信社