3県大雨被害、927億円 九州北部、発生1カ月

大雨で浸水した福岡県久留米市の農業用ハウス=7月

 7月10日を中心に九州北部を襲った記録的大雨で、福岡、佐賀、大分3県の被害額が少なくとも約927億円に上ることが10日、各県の集計で分かった。道路や河川といったインフラが大半を占めるが、農林水産被害の大きさも目立った。災害発生から1カ月が経過したが、山間部では調査の進んでいない地域もあり、額は今後さらに増える見通しだ。

 福岡県の被害額は491億円(7月25日時点)。このうち道路や河川、砂防施設といったインフラ分野が311億円。路肩の崩壊や護岸損傷などが各地で相次いだ。

 農林水産業は127億円で4分の1に当たる。

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