関東自動車(宇都宮市簗瀬4丁目、吉田元(よしだげん)社長)は10日、延期されていた県内20市町で運行の路線バス(大田原エリアの200円均一区間と小山市内を除く)の運賃引き上げを、27日に実施すると発表した。関東運輸局が10日、同社の上限運賃改定を認可した。
同社は当初、7月1日から引き上げを予定していた。同局との調整に時間を要し、延期していたという。
改定後の運賃は、宇都宮市中心部の宇都宮駅西口~東武西口などの特別区間が、現行の170円から190円となるなど、平均18%引き上げられる。
同社は路線バス事業の赤字が続く中、収支改善に向け値上げに踏み切った。全路線の運賃改定は、消費税率の引き上げ時を除けば1997年5月以来、約26年ぶり。