円下落、一時144円13銭 対ユーロは15年ぶり安値

 10日の東京外国為替市場で、円相場は下落し一時1ドル=144円13銭を付けた。7月初旬以来、約1カ月ぶりの円安ドル高水準となった。円は対ユーロでも売られ、一時1ユーロ=158円56銭と、2008年9月以来約15年ぶりの安値を付けた。

 午後5時現在は前日比56銭円安ドル高の1ドル=143円80~81銭。ユーロは96銭円安ユーロ高の1ユーロ=158円30~34銭。

 10日に発表される米消費者物価指数が物価の高止まりを示す内容になるとの観測が広がり、米連邦準備制度理事会による利上げ長期化への警戒感が強まった。日米で金融政策の方向性の違いが意識され、円売りドル買いが優勢となった。

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