坂本さん最後の作品、校歌が完成 徳島の私立校、別の音楽家が編曲

坂本龍一さんが手がけた校歌の音源が発表された、神山まるごと高等専門学校の入学式=4月、徳島県神山町

 徳島県神山町の私立「神山まるごと高等専門学校」は10日、音楽家坂本龍一さんが手がけた校歌が完成したと発表した。3月に亡くなった坂本さんが闘病中に手がけていた作品で、別の音楽家が編曲して完成させた。坂本さんの所属事務所が4月、最後の作曲作品と説明していた。

 校歌のタイトルは「KAMIYAMA」。同校によると昨秋ごろ、学校側が坂本さんに制作を依頼。作詞は歌手UAさんが担った。坂本さんの了解の下、亡くなった後の4月の入学式で未完のまま新入生に披露された。

 その後、坂本さんが生前に編曲を依頼する意向を示していた音楽家網守将平さんが編曲作業を進めた。

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