遺伝子治療「認定医」を初公表 61人、学会ウェブサイトで

 日本遺伝子細胞治療学会は10日、遺伝子治療に関連する制度や技術などに精通した医師61人を「認定医」とし、学会のウェブサイトで初めて公表した。認定医のもとで患者が適切な治療を受けられるようにするのが狙い。

 一部のクリニックで研究段階の未承認薬を使った治療が行われており、安全性への懸念が高まっていた。学会の認定制度委員長の米満吉和・九州大教授は「遺伝子治療を安心、安全に受けてもらうための第一歩。治療の普及にも役立てたい」と話した。

 公表された61人は、21都道府県と米国の大学や医療機関に所属。学会が開く講習の受講や、臨床研究、治験に携わった経験などを認定の条件とした。

© 一般社団法人共同通信社