【台風7号】お盆休みに静岡県直撃か 焼津の花火大会は延期、新幹線・JR在来線は計画運休の可能性も(静岡県)

列島に台風7号が迫る中、11日からお盆休みが始まります。観光地などは”繁忙期”となるはずですが、静岡県内のさまざまな場所で、すでにその影響が出始めています。

JR東海は、台風7号によって沿線で大雨や強風が予想されているとして、台風の進路次第では、13日から16日の期間で東海道新幹線や静岡地区の在来線について、計画運休や運転見合わせを行う可能性があると発表しました。

台風による影響は下田港にも。すでに、近隣の港から、台風によるうねりの影響で漁をあきらめた漁船が避難していました。

運航会社は10日、港内をめぐる観光船のみ運航したものの、11日以降は、海の様子を見て判断する考えです。

一方、焼津市で8月14日に開催予定だった海上花火大会は、延期が決定。秋以降の開催を目指すということです。

11日からお盆休みが始まり、県内の観光地などは本来であれば”繁忙期”となりますが、台風の行方に不安を募らせています。

バイクでのツーリングスポットとして、多くの観光客が訪れる川根本町の温泉宿「光山荘」では・・

(寸又峡温泉 光山荘 大村皓子さん)

「(去年の台風被害で)鉄道がここまで直通で走らないので、乗り換えで来ないといけない。時間がかかってしまって、年配の人たちは見合わせることが多くなっている」

新型コロナの5類移行後、初めてのお盆休み。全国の観光地で競争が激化しているうえ、2022年の台風による大井川鉄道の部分運休により、宿までのアクセスが悪くなったことが客足の減少に拍車をかけているといいます。さらに、来週、県内への接近が予想される台風7号の影響により予約のキャンセルも・・

(寸又峡温泉 光山荘 大村皓子さん)

「けさも台風の影響で1組キャンセルがあった」「予約が入っていても不安の方が大きい。(予約数も)例年より少ない」

一方、松崎町の雲見海水浴場では

(記者)

「こちらでは台風の影響で波が高くなっていてあちら側で遊泳禁止となっています。こちらでは泳ぐことはできるが 海水浴客は少ないです」

ただ、きのうの方が波が高く、全面で遊泳禁止となっていたということです。

(観光客)

「ひっくり返っちゃったの!」

「結構波が高いので子どもが引き込まれないように気をつけている」

ビーチへと繋がっている太田川‥‥少し歩くと‥‥そこには、約30軒の旅館や民宿が立ち並んでいます。今は、穏やかに流れる太田川ですが…。

(地元の商店)

「流れて来た土砂とか木が詰まって横に水が流れた状態。床上浸水になった」

2022年の8月14日、松崎町では台風が過ぎ去った後も大雨となり、太田川が氾濫…。

特に川沿いの民宿などが大きな被害を受けました。当時は、営業再開のめどがたたないほどの被害を受けた民宿が6軒ありました。

今は全て再開していて、今年は何事もなく一番の書き入れ時となる“お盆休み”を迎える予定でした。しかし“台風7号の影響”は避けられそうにありません。

(民宿太郎 鈴木八十志さん)

「部屋自体は全部、満室ですけれどもね」「宿の方からお客さんに問い合わせをしている、キャンセルしても構いませんのでご連絡下さいと」

台風の影響で停電すると、「温泉のくみ上げ」や「料理の提供」ができなくなるため、宿からキャンセルをお願いすることもあるといいます。

生けすには客に提供するためのイセエビも…。

(民宿太郎 鈴木八十志さん)

「常連さんに普段食べられない時期に食べさせたい」「お客さんに来てほしいけれど、こんな台風の時には…どうなんですかね、複雑ですね」

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