延岡・野口遵顕彰会 都内研究機関へ中学生派遣

野口遵顕彰会主催の研修事業「ジュニア科学者の翼」で、都内の研究機関などに派遣される中学生

 延岡市の野口遵(したがう)顕彰会(吉玉典生会長)は22~25日、県北の中学2年生を東京都内の研究機関などに派遣する研修事業「第21回ジュニア科学者の翼」を実施する。科学に関心の高い10校の男女12人が最先端技術に触れ、知見を広げる機会を提供するのが狙い。
 同会が設立した2001年から実施。今年は3泊4日で、旭化成創業者・野口遵が約250億円(現在の価値)を投じて設立した野口研究所(板橋区)のほか、科学技術館(千代田区)や日本科学未来館(江東区)など5施設を見学し、最新テクノロジーなどについて理解を深める。
 5日には延岡市の旭化成向陽クラブで結団式があり、同会の吉玉会長が派遣生徒らを激励した。同市・南中2年の安藤百合子さん(13)は「授業やニュースでよく耳にするSDGsに関心を持っている。研修では今後より注目が集まるであろうクリーンエネルギーについて詳しく学びたい」と話していた。

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