山口組、神戸山口組の「警戒区域」に高砂市と稲美町を追加 兵庫県内5市町に拡大

兵庫県公安委員会が入る兵庫県警察本部=神戸市中央区

 兵庫県公安委員会は10日、特定抗争指定暴力団の山口組と神戸山口組の活動を厳しく制限する「警戒区域」に、新たに高砂市と稲美町を追加することを決めた。18日付。

 県警暴力団対策課によると、両組織の事務所や幹部の自宅の所在地などを考慮して判断したという。県内の警戒区域は従来の神戸、姫路、尼崎市と合わせて5市町になる。

 県内の警戒区域の拡大は、南あわじ市を追加した2020年7月以来。同市は抗争の可能性が低くなったとして今年1月に警戒区域から外れた。

 警戒区域内では組員らがおおむね5人以上集まったり事務所を使用したりすることが禁止され、違反すれば警察が逮捕できる。県公安委は8月1日、県警本部で両組織から意見聴取する場を設けたが、いずれも出席しなかったという。

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