三原の産廃処分場に県議団が現地調査 地元住民から意見聴取も 

三原市の本郷処分場を県議会の議員団が視察し、周辺住民と意見交換しました。

三原市にある安定型の産業廃棄物最終処分場である本郷処分場です。この処分場をめぐっては、7月に広島地裁で、県に設置許可処分取り消しを命じる判決が出て、県が控訴しています。一方6月には、処分場の浸透水の水質検査で、基準値を超える汚染が判明するなどしたため、県が警告していましたが、その後状況が改善されたとして、現在は廃棄物の埋め立てが再開されています。

県議会生活福祉保健委員会のメンバー9人がこの処分場を視察しました。視察は非公開で行われ、30分間ほどで、廃棄物の展開検査や、調整池の様子を確認したということです。

その後、議員団は、処分場近くの集会所で、地元住民から意見を聞き取りし、処分場からの排水が流れる川のそばでは、水質検査の結果などを視察しました。

地元住民 岡田和樹さん
「議員さん達も(水の)匂いを嗅いだりとか、この水がどこに行くのかということを聞いて下さいましたので、県議会としても、実態を重く受け止めてくれるのではないかと思います」

この後、議員団は、三原市議会と竹原市議会からも意見を聞き取りました。

県議会生活福祉保健委員会・柿本忠則委員長
「委員会として住民の方が不安に思われているものがあるとすれば、しっかりと議会の場等で本日いただいた意見を参考に議論を深めていくべきだと思います」

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