職務の合間に無許可で中古車売買か 警察官を書類送検 不祥事相次ぐ静岡県警は緊急会議「県民の期待と信頼裏切り遺憾」

警察官としての職務の合間に無許可で中古車などを売買していたとして静岡県警高速隊に所属していた警部補が書類送検されていたことが分かりました。7月に入って不祥事が続く県警は7月25日、幹部を集めた緊急会議を開催しました。

関係者によりますと、古物営業法違反の疑いで書類送検されたのは、県警高速隊に所属していた男性警部補です。警部補は許可がないにもかかわらず、中古の自動車などを知人らに転売し、不正に利益を得ていた疑いが持たれています。

男性警部補は警察官になる前に、車を扱うディーラーでの勤務経験があり、当時の人脈や知識などを悪用した疑いがあるとみられています。これまでの取り調べに対し、男性警部補は容疑を認めていて、すでに依願退職しているということです。

<静岡県警 大原光博本部長>
「法を執行する立場にある警察職員によるこれらの違反は、県警察に対する県民の期待と信頼を裏切るものであり極めて遺憾であります」

相次ぐ不祥事を受けて県警は7月25日朝、幹部を集めて緊急の会議を開き、県警トップの大原光博本部長が訓示しました。

県警をめぐっては、三島警察署の36歳の警部補の男が住居侵入の疑いで、交通機動隊の41歳の巡査部長が車上荒らしをした疑いで、7月に逮捕されています。

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