「持ち帰ってもいいと言われ、都合よく考えた」同志社大学アメフト部員性的暴行、被告人質問で

京都地裁

 同志社大アメリカンフットボール部に所属していた男子学生4人が、酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行を加えたとされる事件で、準強制性交の罪に問われた被告(22)ら3人の公判が10日、京都地裁(川上宏裁判長)であった。被告人質問で被告は「同意を得ていない一方的な行為だった」などと述べた。

 被告は弁護側の質問に対し、市内の路上で女性らに声をかけて一緒にバーに行ったと説明し、「周囲から『(女性を)持ち帰ってもいいよ』と言われ、性行為できるかもしれないと都合よく考えてしまった」と話した。別の被告は「犯罪と分かっていたが、雰囲気でやってしまった」とし、もう1人の被告は「お酒のせいで善悪の判断ができなかった」などと述べた。

 起訴状によると、昨年5月21日、上京区の被告の自宅で、酒に酔って意識がもうろうとしていた大学生の女性=当時(20)=に性的暴行を加えたなどとしている。
 

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