TOHO Racing、鈴鹿8耐失格は「再検証で初歩的な計算ミスが発覚。チームに責任がある」

 8月10日、2023年の鈴鹿8時間耐久ロードレースにおいて2位でフィニッシュしたが、レース後の車両検査で失格になったTOHO Racingがプレスリリースを発行。「初歩的なミスが発覚。チームに責任がある」と明かした。

 6日に三重県の鈴鹿サーキットで決勝が行われた鈴鹿8耐。暫定結果ではTeam HRC with 日本郵便が優勝、TOHO Racingが2位、SDG Honda Racingが3位となっていた。

 7日にはレース後車両検査が実施され、表彰台を獲得した3台のエンジン分解検査がFIMテクニカルディレクターにより実施された。その結果、TOHO Racingの車両は2023年FIM世界耐久選手権規則の第2.6.6.10条にある燃料タンクの過容量の違反があった。その後、別のFIMテクニカルディレクターによる2度目の検査でも過容量が記録された。

 FIM EWCスチュワードパネルはFIMテクニカルディレクターが提供した証拠を検討し、TOHO RacingのマシンがEWCの規則に適合していないと判断して、失格を宣言。チームはFIM EWCスチュワードパネルの決定に対して異議を申し立てたが、FIM EWCアピールスチュワードパネルによって却下された。その正式順位結果が公示されたのが8日の20時だった。

 これを受けて、TOHO Racingは10日にミスを認めて以下のプレスリリースを発行した。

——————————

初歩的なミスが発覚。責任はチームに

燃料タンク容量の規定違反で失格の裁定を受け、チーム内で再検証したところ初歩的な計算ミスが明らかになりました。今回の失格はチームに責任があることを明確にさせていただきます。応援してくださった皆様、エントラントの皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

TOHO Racing代表 福間勇二 チーム一同

© 株式会社三栄