桑原和男さん死去 吉本新喜劇でおばあさん役

桑原和男さん

 吉本新喜劇のおばあさん役などで活躍した俳優でタレントの桑原和男(くわばら・かずお、本名九原一三=くはら・かずみ)さんが10日、老衰のため神戸市の病院で死去した。87歳。北九州市出身。葬儀・告別式は近親者で行う。

 1955年、漫才コンビ「夢路いとし・喜味こいし」に弟子入り。漫才活動を経て、61年に吉本新喜劇の前身「吉本ヴァラエティ」に入団した。「和子ばあちゃん」役で人気を博した。座長などとして長年舞台に立ち続け、新喜劇を支えた。

 92年、上方お笑い大賞金賞を受賞。2000年7月に急性心筋梗塞で入院し、12月に舞台復帰した。20年10月が最後の舞台となった。

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