週末はジュビロ磐田との天王山!J2首位の町田ゼルビア、今季開幕戦からの「スタメンの変化」がおもしろい

明治安田生命J2リーグで首位を快走するFC町田ゼルビア。

5日に行われた第29節のファジアーノ岡山戦では、前半早々に先制されながらもアウェイで3-1の逆転勝利を収めた。

この勝利により勝点を60まで伸ばした町田。今週末は、2位のジュビロ磐田と町田GIONスタジアムでの天王山に臨む。

その町田は、悲願のJ1昇格を目指し、開幕後も精力的に選手を補強してきた。試合の出場選手からは彼らの“強さ”が見えてくる、

2月19日の今季J2開幕戦と岡山戦の出場メンバーを比較してみると…。

■第1節 ベガルタ仙台戦(H)△0-0

GK:ポープ・ウィリアム
DF:奧山政幸(C)、チャン・ミンギュ、池田樹雷人、翁長聖
MF:平河悠、下田北斗、高江麗央、髙橋大悟
FW:エリキ、デューク
途中出場:稲葉修土、沼田駿也、荒木駿太、髙澤優也

■第29節 ファジアーノ岡山戦(A)○3-1

GK:ポープ・ウィリアム
DF:鈴木準弥、チャン・ミンギュ、藤原優大、翁長聖
MF:バスケス・バイロン、宇野禅斗、松井蓮之、髙橋大悟
FW:藤尾翔太、エリキ(C)
途中出場:平河悠、荒木駿太、デューク、奧山政幸、松本大輔

両試合ともに先発出場していたのは、ポープ・ウィリアム、チャン・ミンギュ、翁長聖、髙橋大悟、エリキの5名のみ。

しかも、鈴木準弥(※7月にFC東京から完全移籍)、バスケス・バイロン(※7月に東京ヴェルディから完全移籍)、松井蓮之(※5月に川崎フロンターレから育成型期限付き移籍)、藤尾翔太(※3月にセレッソ大阪から育成型期限付き移籍)と、開幕後に獲得した選手が4名も現在スタメンに名を連ねている。

岡山戦では、2日前にサガン鳥栖から完全移籍したばかりの松本大輔もさっそく途中出場していた。

一方で、選手を出すほうも出しており、開幕スタメンだった高江麗央は7月にモンテディオ山形へ完全移籍。今週も、アカデミー出身の樋口堅がFC琉球へ期限付き移籍し、さらにカルロス・グティエレスがV・ファーレン長崎へ完全移籍を果たしている。

補強資金の後ろ盾があるのはもちろん大きいが、長く首位に立ちながら、選手を入れ替えつつチームの鮮度と競争力を保ち続けていることは今季町田の一つの特徴と言えるだろう。

そうしたなかで、岡山戦でキャプテンマークを巻いたエリキなど主力もしっかりと力を発揮。消化試合が1試合少ないながらも2位に6ポイント、3位に11ポイントの差をつけている。

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シーズンも3分の2が過ぎただけに、12日のホーム磐田戦は今季の成功につながる大事な一戦となりそうだ。試合は18時にキックオフされる。

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