道の駅でふるさと納税 茨城・常総市 現地決済サービス導入

道の駅常総の飲食店に導入される現地決済型ふるさと納税サービス「ぺいふる」。通常のクレジットカードで寄付を行う=常総市むすびまち

茨城県常総市は10日、現地決済型のふるさと納税サービス「ぺいふる」を、道の駅常総(同市むすびまち)に導入すると発表した。同道の駅内にある飲食店「TAMAGOYA」の店頭で寄付すると、返礼品として食事やドリンクを受け取れる。11日に運用を開始する。サービスを提供する「ぺいふる」によると、導入は県内初で、全国では11番目。

同サービスは返礼品が即日受け取れるため、送料のかからない点が大きな特長だ。同市の2022年度のふるさと納税寄付額は約3億5500万円。市はふるさと納税を新たな観光拠点の道の駅で受け付けることで、納税寄付額の一層の増加に結び付くと期待を寄せる。

納税寄付は店頭のレジで会計の際に行う。専用端末に電話番号を入力し、クレジットカードで決済する仕組みだ。寄付額は注文した商品の合計金額を基に算出される。決済後に送られてくるショートメッセージサービス(SMS)などからネットの専用ページにアクセスし、個人情報を入力することで寄付が完了する。

対象となる返礼品は同店の全商品で、寄付額の上限や下限はない。税控除などに必要な受領証明書は後日郵送される。

市は今後、返礼品の種類を増やす予定で、道の駅で販売されている地場産品も加えていく方針だ。神達岳志市長は「ふるさと納税が道の駅の売り上げ増や地域の活性化につながることを期待したい」と話した。

© 株式会社茨城新聞社