自分への「呪い」『まめ日和』第379回

先入観だとか男女のあるべき姿とか
この年齢になったら年相応の格好や振る舞いをしなさいだとか
理由はよく分からなけれど、そうしなければならないような気がする「呪い」みたいなものから、
我が子を守りたいと常々思っていました。
だけど私は自分に対してのそれが全く抜けておらず
危うく我が子に対して呪いを継承するところだった……と肝が冷えた話。

これは私の親世代から受け継がれてきたものであり
「自分の子どもにはこういう認識は受け継がせない!」と意気込んでいた私の実母ですら
祖母の轍を綺麗にコンプリートして私に継承しているのです。
この連鎖を断ち切ることができるのは私なのか
はたまた娘か。

この度の出来事で私が大きく救われたことは、
言うまでもなくありがたいことではあります。

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