気分は軽井沢? 初メジャー7位発進の櫻井心那「私はツイてる」

5番で1つ目のバーディを奪いグータッチ(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 初日(10日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

初めてのメジャーでも緊張は全くなかったというから末恐ろしい。櫻井心那が3バーディ、1ボギーの「70」で回り、首位と2打差の2アンダー7位で滑り出した。「意外と普通に回れました。全英に出ている感じもないですし、日本の軽井沢みたいな…」。切符が舞い込んだのは前週になってから。本来出場するはずだった国内ツアーを戦っている感覚のまま、ハードセッティングでスコアを伸ばした。

ヘザーからも打ちました(撮影/村上航)

5番(パー3)で上り4mのスライスラインを決めてバーディを先行。ティショットを右のブッシュに入れた6番(パー5)も、165ydほど残した3打目を6Iで5mにつけて獲った。バーディパットが4m近くオーバーした9番もナイスパーセーブ。「そんなこともありましたね」と他人事のように笑ったのは、それだけ毎ホールに集中して必死のプレーを積み重ねたからだ。

メジャーの舞台にも気後れせず(撮影/村上航)

ラウンド中にリーダーボードを眺め、同じ2アンダーで回る畑岡奈紗の下に自分の名前を見つけた。「なんか変な感じでした。回ってみて、いい位置にいてビックリ」と笑いつつ、「スコア自体に驚きはないです」とも。メジャーに対する気後れを感じさせない。

憧れの人と2ショット(撮影/村上航)

「私はツイてる!」と心の中でガッツポーズを作ったのは、開幕前日のこと。同学年の川崎春花と一緒だった練習ラウンドに、たまたま途中から憧れのキム・ヒョージュ(韓国)が合流してきた。昨年8月にインドネシアで行われたレディース アジアツアー「シモーネ アジアパシフィックカップ」に出場した際に挨拶して「好きです」と伝えたことも覚えていてくれたとか。

2日目も平常心で(撮影/村上航)

「怖さはないし、楽しみな気持ちしかない。順位とかは意識せず、平常心でスコアだけ考えてアンダーで回れるように」。将来的な海外挑戦を目標に掲げる19歳にとって、一瞬一瞬が輝いて見えるメジャーの大舞台を満喫する。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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