青海苔との協奏に惚れた!神田の老舗で2度目の「カツ丼」も断固ブレない旨さ

旅人へひとこと

東京・神田駅近。老舗とんかつ専門店で過ごした、ランチタイムのひとコマをご共有します!

東京都千代田区内神田 ──

やってきたのは、JR神田駅。西口商店街方面へ徒歩2〜3分の所に、今回の目的地であるとんかつ専門店があります。「あのカツ丼が食いたい!」と、久々にオジャマしてきました。

それが、こちら──

『とんかつ 旭軒』さんです!

『とんかつ 旭軒』さんの創業は1936年。まもなく創業90年を迎えんとする老舗のとんかつ専門店です。

岩手県のブランド豚「岩中豚(いわちゅうぶた)」を使った、ロースカツやヒレカツ、生姜焼きなどの定食メニューを中心にいただくことができます。

カツ丼

ぜひリピートしたかった「カツ丼」。最近話題になることが多い“卵でとじない”スタイルですが、こちらの「カツ丼」は創業当時からとじていないのだとか。そのとじていないことに加え、さらに青海苔が横一直線にキレイに散らされているルックスは他ではなかなか見られない(少なくとも筆者は見たことがない)独自性を演出しています。

なお、オーダーしてから豚肉にパン粉をつけたりするなどの調理をされます故、提供までには多少お時間が掛かるかもしれません。お新香、味噌汁(わかめ&豆腐)付き。

主演の豚肉は、先ほども申し上げた「岩中豚(SPF)」。

ちなみに「SPF」とは、「Specific Pathogen Free」の略で、 健康に悪影響を及ぼす指定された特定の病気が存在しない豚のこと。

飼育面において徹底したコントロールがなされていることは言わずもがな。手塩にかけて丹念に育てられた、安心していただける豚という訳です。

岩中豚はやや薄めな厚さながらも、ジュワァ〜ッと滲み出てくる肉汁は潤沢!甘味(の強さ)も申し分なく、お肉の量に対して充分すぎるほど。そこに添えられる歯切れの良い衣のパフォーマンスも上々。表面の粗めなパン粉もさながら、サクッとした軽やかなアクセントが終始心地良く感じられます。お肉と衣の一体感はバッチリです!

さらに、そこにフワッと舞うのが「青海苔」。とんかつと磯の香りとのまさかの相性の良さが、味わいの幅を無理なく広げてくれること請け合いです。これは本当にこのお店で教えていただいた新発見!

ダメ押し的にライスの消費が捗る仕掛け

とんかつの下の卵とじ、なんとも良い艶ですよね。決して甘すぎず、七味によるものと思われるピリッとした辛味もあいまって、むしろ凛としたスッキリとした味わいに感じました。逆に、玉ねぎの甘味が際立ちします!シャキシャキッとした食感はもちろんのこと。

それにしても、このさり気ない辛味のアクセント。地味かもしれませんが、じわじわ効いてきますねぇ。きっとライスの消費も捗るはず!

ちなみに、ライスの炊き上がりはやや固めと言って良さそうです。沁み出たお出汁をほどよく吸いつつ、粒のアウトラインはキープされ、それがとんかつや卵と一緒に頬張った時のバランスの良さを演出しているように思いました。

老舗の実力を堪能できる一杯!

「またオジャマして良かった!」と、素直に思える満足度の高い食後感。そして、こちらでしか体験できないだろう味わい故に、またそのうち足を運びたくなるような気がします。

老舗の実力を知り得る一杯、天晴れです(拍手)

それでは、改めましてごちそうさまでした!

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とんかつ 旭軒

〒101-0047 東京都千代田区内神田3丁目11−2 笹原ビル 1F

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*この記事は2023年7月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:ヤマネコ

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