絶滅危惧 純白のサギソウ涼しげ 岡山・龍泉寺で17日に観察会

龍泉寺で咲き始めたサギソウ

 岡山県のレッドデータブックで絶滅危惧II類に指定されているサギソウが、龍泉寺(岡山市北区下足守)で咲き始めた。サギが羽を広げた姿を連想させる純白の花が涼しそうに風に揺れている。17日には観察会が開催される。

 サギソウはラン科の多年草。細い茎の先に直径3センチほどの花を付ける。龍泉寺で湿地の保全に取り組む「龍泉寺の自然を守る会」によると、今月末まで楽しめそうという。

 守る会主催の観察会は午前9時半~正午。参加無料。午前9時半までに龍泉寺の休憩所前で申し込む。村上昇会長(71)=倉敷市=は「小さく希少な植物が育つ環境を知り、自然保護について考えるきっかけにしてほしい。ハッチョウトンボにも出合えるかも」と話す。

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