松山英樹「伸ばしていかないと」 15位発進で“暫定ランク”55位

パッティングがよさそう(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 初日(10日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)

フェデックスカップランキング57位からプレーオフ初戦に入った松山英樹は、3アンダー15位で初日を終えた。5バーディ、2ボギー「67」で回った初日は、「良い部分も悪い部分も両方あった。もう少しかな」と、手ごたえと課題が残った。

前週は惜しい一打が続いたパッティングだが、スタート10番から7mをねじ込み危なげなくスタート。後半3番(パー5)で3m、4番(パー3)はカラーからの5mをパターで入れて連続バーディを奪った。

ドライバーがあと少し(撮影/田辺安啓(JJ))

20yd以内のアプローチも好調で、グリーンエッジから30yd以内のショットのスコア貢献度を示すスタッツ(ストロークゲインド・アラウンド・ザ・グリーン)は「+2.162」でフィールド2位。前半12番、17番はラフからのアプローチを1m弱に寄せ、後半7番はバンカーショットを寄せて歓声を浴びた。

一方で、コース上で首をかしげたのがドライバーショット。後半ほとんどのホールで握った1Wがなかなかフェアウェイに残らない。右のラフにつかまるショットが多く、この日のフェアウェイキープ率は35.71% (5/14)に留まった。

「良い感じで振れている所もあるけど、後半になって悪くなったのは前の(やりたい)部分と、今やりたい部分とが混ざってしまっている」と振り返った。

右ラフから打たされる回数が多かった(撮影/田辺安啓(JJ))

3アンダー15位は、初日を終えて暫定のフェデックスカップランキングは2ランクアップの55位になる見込み。10年連続の最終戦(30人出場)進出にはまずはランキング50位以内で2戦目の出場資格を手にする必要がある。

「伸ばさないといけない」とプレッシャーを背負いつつ、「明日からしっかり、良いものを出せるようにしたい」と力強く話した。(テネシー州メンフィス/谷口愛純)

ショートゲームが冴えた(撮影/田辺安啓(JJ))
ムムム(撮影/田辺安啓(JJ))

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