人身売買の被害者2287人救出 インドネシア、救出作戦展開

ASEAN首脳会議閉幕に際し記者会見するインドネシアのジョコ大統領=5月11日、同国中部ラブアンバジョ

 【ジャカルタ共同】インドネシア警察は10日、国内外で強制労働などに従事させられていた人身売買の被害者を計2287人救出したと発表した。うち59人は子ども。6月以降、救出作戦を展開していた。求人広告と異なる違法労働を強いられるケースが相次いでいる。

 発表によると、219人は売春を強いられた。近年、カンボジアへ出稼ぎに行ったインドネシア人が組織犯罪に巻き込まれ、オンラインの賭博詐欺に関与させられたケースもあった。

 ASEANは5月の首脳会議で、テクノロジーを悪用した人身売買が増えているとし「撲滅に取り組む」と議長声明で発表。議長国インドネシアは警察の特別部隊を編成し、捜査していた。

© 一般社団法人共同通信社