米メキシコ、薬物対策で協力深化 外相会談で確認

ブリンケン米国務長官(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は10日、メキシコのバルセナ外相と国務省で会談し、医療用麻薬フェンタニルなどの薬物流入対策での協力深化を確認した。米国ではフェンタニル乱用が社会問題となり、メキシコからの密輸が指摘される。バルセナ氏は会談後の記者会見で、原料の流通を監視する仕組みを構築すると明らかにした。

 会談では国際社会が協調して薬物問題に対処する必要性を確認した。ブリンケン氏は10月5日にメキシコを訪れ、銃器密輸対策なども話し合う。

 フェンタニルは依存性が高く、過剰摂取による死亡事故が頻発。米国で18~49歳の死因の1位となっている。

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