「フェアじゃないじゃん(笑)」は胸にしまって…西村優菜が1アンダー発進

フェアじゃない!?(撮影/村上航)

◇海外女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 初日(10日)◇ウォルトンヒースGC (イングランド)◇6881yd(パー72)

スタートからしばらくアゲンストの風が続くウォルトンヒースGCにあって、午後組の西村優菜は2番ホールでこの日一番の強風にぶつかった。会心の1Wショットから、セカンドの3Wも「自分の中で100点」と胸を張る当たり。しかし、ボールは432yd設定のグリーンに届かず花道で止まっていた。

「めっちゃ、ショックでした。正直『フェアじゃないじゃん!』って思ってしまった(笑)」。このホールでボギーが先行しても、どうにもならない飛距離の壁を嘆くのではなく、必死に切り替えてスコアメークに集中した。

この日は4バーディ3ボギー(撮影/村上航)

イーブンに戻して後半に入り、11番(パー5)では左に曲げたティショットが厄介なヘザーも生えているエリアに飛び込んだ。テークバックが引っかかるため、あえなくレイアップしてボギー。「チャンスホールのパー5で落としてしまった」と残念がる気持ちを「どこかで絶対に取り返そう」とプラス方向に転換できた。続く12番から2連続バーディ。13番は5Wでの2打目を1mに絡める技術で獲った。

今週から、パターをシーズン開幕時に使っていたオデッセイ ホワイト・ホット VERSA SEVEN Sに戻したグリーン上のフィーリングも上々。「モノを替えて、道具に頼っている感じもあるんですけど、打ちたいところには打てていましたし、スピード感も良かった」とうなずく。

首位と3打差の好位置につけた(撮影/村上航)

1アンダー19位で初日を終え、「もう一回、気持ちを引き締めて。1個ボギーが来ても、次にうまく切り替えられたら、いい2日目になると思う」。まずは午後7時を回ったホールアウトから午前9時過ぎのスタートまで、しっかり睡眠時間を確保して体力を回復させる。(イングランド・サリー/亀山泰宏)

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