台風7号は非常に強い勢力で小笠原諸島に接近中 本州は日本海側で危険な猛暑 きょうも40℃近い暑さに 熱中症に警戒

11日(金)午前11時 雲の様子

 「山の日」のきょう11日(金)も日本海側を中心にハイペースで気温が上がっている。福井県では午前8時台に早くも35℃を超えた所があり、きょうも40℃近くまで気温の上がる所がありそうだ。一方、台風7号は非常に強い勢力で小笠原諸島に接近しており、来週前半には東日本や西日本にかなり接近、上陸のおそれがある。東日本や西日本では14日(月)ごろから天気が荒れてくるため、早めの備えをしておきたい。

日本海側はフェーン現象で危険な暑さ 

11日(金)午前11時までの最高気温

 きょうも日本海側で危険な暑さとなりそうだ。山越えした風が吹き降りて気温が上がるフェーン現象の影響で、きょうも40℃近くまで上がる所がある見込み。午前11時までの最高気温は秋ヶ島(富山県)で36.7℃、福井で36.4℃、七尾(石川県)で36.3℃などとなっている。 

11日(金)予想最高気温

 予想最高気温は豊岡(兵庫県)と鳥取で39℃、鷹巣(秋田県)、新潟、福井、舞鶴(京都府)、大阪などで38℃。連日の厳しい暑さや、お盆休みの外出などで普段よりも疲れがでやすくなっている可能性があるため、より一層、体調管理に気を付けたい。

大気不安定 急な雷雨に注意

11日(金)午後の天気分布

 天気は晴れている所が多いが、湿った空気の影響で大気の状態が不安定になっている。中国・四国地方では断続的に雨となり、雷を伴って激しく降る所もありそうだ。その他も局地的に雨雲が湧きやすく、天気が急変するおそれがある。急な激しい雨や落雷、突風、ひょうなどに注意が必要だ。

非常に強い台風7号 お盆休み中に本州直撃へ

11日(金)午後3時 雨風の予想[上]波の予想[下]

 非常に強い台風7号は午前11時には父島の東海上をゆっくりと北上している。小笠原諸島では、一部の電柱が倒壊したり、建物の一部が広範囲に飛散するおそれもある猛烈な風が吹き、あす12日にかけて、うねりを伴って大しけとなりそうだ。また、台風本体の活発な雨雲がかかるため、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる見込み。小笠原諸島では暴風や高波、高潮、土砂災害に厳重に警戒が必要となる。さらに伊豆諸島でも12日はうねりを伴って大しけとなる見通し。13日には猛烈なしけとなり、暴風や大雨にも警戒が必要だ。

台風7号 予想進路

 台風は今後もゆっくりとした速度で北上し、来週前半の15日(火)ごろに近畿から東海あたりにかなり接近、上陸するおそれがある。今回の台風7号も台風6号と同様に動きはゆっくりだが、台風6号よりも発達しながら北上しており、今夜には935hPaまで発達する見込み。その後、勢力は衰えるものの、強い勢力は維持したまま、本州に接近することが予想される。東日本や西日本では14日(月)頃には大荒れや荒れた天気になってくるため、予定の変更など早め早めの対策や備えが必要だ。

(気象予報士・多胡安那)

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