性暴力被害者の支援に貢献 おうみ犯罪被害者支援センター副理事長が総理表彰

三日月知事に表彰式の様子を報告する松村さん(県庁)

 性暴力被害者の支援体制の整備に貢献したとして「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」を受賞した「おうみ犯罪被害者支援センター」(大津市)の松村裕美副理事長(72)がこのほど、県庁で三日月大造知事に受賞を報告した。

 同表彰は、男女共同参画社会の推進に貢献するなどした個人を対象に内閣府が贈る。今年は11人が選ばれ、6月27日に首相官邸で表彰式が行われた。

 松村さんは、2000年のセンター設立時から相談員として犯罪被害者の支援に携わり、14年の「性暴力被害者総合ケア ワンストップびわ湖」(SATOCO)開設では中心的な役割を担った。県産科婦人科医会、県警、県と連携し、性暴力などの被害者を24時間365日支援する体制を整備したことが評価された。犯罪被害者支援の分野での受賞は全国初という。

 三日月知事は「一緒に携わる人も勇気づけられ、県にとっても有意義」と受賞を喜び、「置いてけぼりになる被害者を支えていけるようにわれわれも頑張る」と述べた。松村さんは「県のバックアップがあってこその受賞。センターのスタッフ全員で受賞したと思っている」と語った。

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