地引き網と投網で何が取れる? 滋賀・高島で児童ら漁を体験

地元の琵琶湖岸で投網を体験する本庄小の児童(高島市安曇川町南船木)

 滋賀県高島市安曇川町南船木の本庄小の6年生がこのほど、学校近くの琵琶湖岸で地引き網や投網などの漁を体験した。児童たちは慣れない手つきながらも、漁を通して琵琶湖を身近に感じていた。

 地元の琵琶湖岸では、有志グループが放置されたえり漁の用具や流木、漂流ごみなどを取り除くなど美化活動に取り組んでおり、こうした活動を知った武田定樹校長(59)が浜での体験学習を考案。6年生から「魚取り体験をしたい」という声があり、グループの谷口健次さん(70)=同町南船木=に依頼したところ快諾を受けた。同小が県から教育目的での「特別採捕許可」を得て、漁師でもある谷口さんらが網などを用意した。

 6年生10人が手ほどきを受けながら投網を琵琶湖へ放り込み、引き上げるとアユとオイカワの稚魚が掛かっていた。また、全員が力を合わせて地引き網を引き上げるとヨシノボリなどが姿を現した。最後に谷口さんが事前に捕獲したビワマスをムニエルなどにして味わった。

 積極的に投網に挑んだ児童(11)は「初めてなのにアユが取れてうれしかった。琵琶湖ならではの体験ができた」と笑顔だった。

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