自動車サプライヤーが電動アシスト自転車・Eバイクに参入する発端はリーマンショックだった? その理由を解説

日本では電動アシスト自転車と言えば、街乗りや買い物用のモデルが一般的だ。しかし、海外で注目されているEバイクは、街乗りや買い物用だけでなくサイクリング用など多種多様なモデルが存在する。

特にEバイクは欧州市場で非常に売れており、ドイツの自動車サプライヤーであるブローゼやマーレ、戦車の製造で有名なラインメタル、フランスの自動車サプライヤーであるヴァレオ、医療用インスリンポンプや火星探査車のモーターを製造するスイスのマクソン、日本のニデック、アイシンといった自動車産業で名だたるサプライヤーが電動アシスト自転車・Eバイクのサプライヤーとして参入している。

そして、自動車サプライヤー参入の先駆者であり、Eバイクというジャンルを生み出した企業がドイツのボッシュだ。

ボッシュと言えば、自動車部品サプライヤーとして有名だが、その他にも様々な商品の製造やサービスを提供している超巨大企業。そんなボッシュがなぜEバイクに取り組んだのかというと、2008年に発生したリーマンショックの影響で、既存事業に大きなダメージが発生し、新規事業としてEバイクに取り組んだからだ。

ボッシュはEバイク事業での成功により、リーマンショックでダメージを受けた業績を回復させるだけでなく、Eバイク業界の先駆者としての地位を確率した。

世界に大きな悪影響を与えたリーマンショックだが、これが無ければ、ボッシュは電動アシスト自転車・Eバイクのサプライヤーとしての地位を確率せず、自動車部品サプライヤーが電動アシスト自転車・Eバイクに参入する事は無かった可能性も否定できないだろう。

Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本(エッジプレス)

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」ではボッシュEバイクシステムの歴史や、ファンティック、ヤマハ発動機、JOeBテックといったEバイクに関する歴史を紹介。他にも、Eバイクとはどういう乗り物なのか、Eバイクを楽しく走らせる方法、Eバイクの選び方等を紹介している。

「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自転車がよくわかる本」では、Amazon楽天ブックス紀伊国屋書店等の全国書店やインターネット書店などで購入可能だ。

© シクロライダー編集部