京都の洋館「長楽館」で伝統美を体感、和室&茶室を特別開放

明治時代に迎賓館として使用されていた京都祇園の洋館「長楽館」(京都市東山区)で、当時のもてなしを体感できる芸術イベント『芸術祭 in CHOURAKUKAN』が9月30日と10月1日に開催される。

通常非公開となっている「長楽館」の和室「御成の間」

京都市の指定有形文化財でもある「長楽館」。「煙草王」と呼ばれた明治時代の実業家・村井吉兵衛の別邸として1909年に建てられた京都のモダン建築のひとつで、伊藤博文や大隈重信といった明治の豪傑も訪れた格式ある場所だ。

今回、世界各国の芸術様式を持ち合わせる文化財を次世代に伝えていこうとイベントを企画。期間中は、通常非公開の和室「御成の間」と茶室「長楽庵」が特別に公開される。「御成の間」は、格式の高い部屋に用いられる「折り上げ格天井」とフランス・バカラ社製のシャンデリアなどが配置されており、「長楽庵」は丸窓に2種の和柄ステンドグラスを埋め込んだ伝統を感じられる空間になっている。

このほか、併設する「デザートカフェ長楽館」で特別メニューも用意。実業家・村井が客人をもてなす際に用意したシュークリーム(ドリンク付き、2500円)などが楽しめる。また、京都で活躍する演奏家によるコンサートや、各部屋をイメージしたファッションショーなども企画している。

時間は昼11時〜夕方6時。各企画の開催時間や詳細は公式サイトにて。

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