「視野に入れてなかった」“池ポチャ”も 首位発進の小祝さくら

2021年大会Vなど相性がいいコース(撮影/高藪望)

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日(11日)◇軽井沢72G 北コース(長野)◇6702yd(パー72)◇晴れ(観衆3912人)

大会ホステスプロの安田祐香、ツアー初優勝に挑戦を続ける佐久間朱莉との注目組で午前9時50分に1番ティからスタートした小祝さくらは、出だし2連続バーディを奪ったが、3番(パー3)で池ポチャした。グリーンの左サイドにかけて広がる大きな池を「視野にも入れてなかった」と言う、全く想定外のボギー。ところが「『入るんだ』って思って逆に笑えてきた。でも、ナイスボギーで抑えられたので逆に開き直れた」と気落ちせず、むしろそこからスコアを伸ばした。

「64」で単独首位発進(撮影/高藪望)

その後、前半で3バーディを奪い、後半も14番から5ホールで4バーディ。最終18番は7mのバーディパットをねじ込んだ。終わってみれば、9バーディ、1ボギーの8アンダーで「64」と単独首位発進。「前半は池にも入れましたしアイアンがそこまでしっくり来なかったけど、パットが入ってくれた。ミスパットをしても入ってくれるラッキーもありながら、タッチとライン読みを合わせられた」。アドレスの際にパターヘッドのヒールを浮かせるイメージを持って構えるようにしたことで、フィーリングが良くなってきた。

今週の帯同キャディは専属の小畑貴宏氏ではなく、今季の吉本ひかると神谷そらとツアー初優勝をサポートした照井浩二氏。「ことしは2試合だけ違うキャディさん。キャディさんが違うだけですけど、いつもとまた違った感じになる」。そんな新鮮な気持ちもプラスに働いたかもしれない。

最終18番は7mを沈めてバーディ締め。「パットが入ってくれた」一日(撮影/高藪望)

本大会は2020年、昨年と予選落ちしたが、アマチュアだった16年に15位、プロ転向後は17年から3年連続7、7、7位。27ホールの短縮競技となった21年では優勝した。コースと相性はいい。しかも直近4試合は優勝→2位→4位→3位と好調だ。

おのずと今季2勝目への期待も膨らむが、「伸ばし合いになると思うので、あしたもパッティングをしっかりと決められるように今から練習して調整したい」と話し、パッティンググリーンに向かった。(長野県軽井沢町/内山孝志朗)

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