なでしこジャパンは11日、女子ワールドカップ2023でスウェーデンと対戦し、1-2で敗れ準々決勝敗退に終わった。
3大会ぶりの準決勝進出を目指す日本は、6日前のノルウェー戦からスタメン1名を変更。池田太監督は遠藤純に代わり杉田妃和を左ウィングバックに起用した。
日本よりも休みが1日少なく、しかも前戦がオーストラリア開催だったスウェーデンは変更なし。ラウンド16では優勝候補のアメリカをPK戦の末に下しており、優れた技術と北欧らしい高さを併せ持つ世界的強豪だ。
日本としては、2021年の東京五輪の時に準々決勝で1-3の敗戦を喫した相手。その時のリベンジを目指す一戦となった。
試合は序盤から右サイドの連携を中心に日本陣内へ侵入するスウェーデンのペースで進行。日本は相手のデュエルに苦しめられ、今大会ここまでのようなプレーの精度をなかなか発揮できない。
そうしたなかで32分、スウェーデンが得意のセットプレーから最後はアマンダ・イレステットが押し込み先制する。
日本はその後も何度かピンチを迎えたが、山下杏也加のスーパーセーブなどで何とか前半は最少失点でしのいだ。日本は前半シュート0だった。
ハーフタイムに杉田に代えて遠藤を入れた日本だが、次のゴールを奪ったのもスウェーデン。後半早々のセットプレーで長野風花のハンドを取られ、フィリパ・アンイエルダールがPKを落ち着いて決めた。
ここまで4戦、日本は長谷川唯と長野風花の中盤が相手に対して常に優位に立てていたが、スウェーデンは優勝候補の一角。しかも4-2-3-1で中盤の枚数的に日本を上回っていたこともあり、なかなか主導権を取り戻すことができない。
試合は徐々にオープンとなり、74分には田中美南と交代で入った植木理子がPKを獲得。しかし自ら蹴ったキックはクロスバーに弾かれ、反撃の狼煙を上げることはできなかった。
87分、エリア内のこぼれ球を林穂之香が押し込み1点を返すと、その後は日本が猛攻。清家貴子の惜しいシュートもあったが、守護神ゼチラ・ムショビッチを中心としたスウェーデンゴールを最後までこじ開けることはできず。
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後半はシュートを11本打った日本だが、1-2で敗れ3大会ぶりの準決勝進出はならなかった。