寝ぼけて足の小指を“ゴツン” 菅沼菜々は痛みとともに好発進

ノーボギーの「66」(撮影/高藪望)

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日(11日)◇軽井沢72G 北コース(長野)◇6702yd(パー72)◇晴れ(観衆3912人)

大会開幕2日前の9日朝。まだ寝ぼけていた菅沼菜々は、宿舎の部屋にある段差に左足の小指をぶつけた。内出血で大きく腫れ上がり、その日はなんとかコースに向かったが、「ドライビングレンジで2、3球打った時点で無理だと思って帰りました」。前日10日のプロアマ戦は欠場して静養したが、この日朝になっても痛みは引かなかった。

寝ぼけて左足小指をぶつけて…(撮影/高藪望)

「でも、痛いくらいのほうが(良いかも)って気持ちになった。途中で無理だったら止めようかなと思ってたけど…」。出だし1、2番で連続バーディ、6番からは3連続バーディ。無傷の6バーディで「66」をマークした。

「歩くのが痛かったけど、でも自分のせいなので」と笑いながら「早く終わりたかったから、あまり考えすぎなかったのが良かったのかも」と“ケガの功名”を自己分析した。

稲見萌寧(左)と同組で多くのギャラリーを引き連れた(撮影/高藪望)

昨季トップ10が15回。「出遅れが多い」と嘆いていた今季はトップ10が4回とペースダウンしたが、直近2戦の初日は7位、首位。そして今大会は首位と2打差3位発進。「3日間大会は特に初日が大事だと思うので良かった。あしたも伸ばし合いについて行けるように頑張りたい」。願って止まないツアー初優勝は案外、ハプニングとともにやってくるかもしれない。(長野県軽井沢町/内山孝志朗)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン