10日、園田競馬場で行われた11R・兵庫ジュベナイルC（2歳・ダ1400m）は、川原正一騎乗の4番人気、マミエミモモタロー（牡2・兵庫・諏訪貴正）が、デビュー2連勝を飾った。1.1/4馬身差の2着に3番人気のミナックシアター（牝2・兵庫・土屋洋之）、3着にハバナビーチ（牝2・兵庫・保利良平）が入った。勝ちタイムは1:31.7（良）。
1番人気で竹村達也騎乗、スタビライザー（牡2・兵庫・長南和宏）は4着、2番人気で下原理騎乗、クラウドノイズ（牡2・兵庫・坂本和也）は10着敗退。
今年から新設された2歳重賞・第1回兵庫ジュベナイルカップは、4番人気のマミエミモモタローが直線で内から突き抜けて、デビューから2連勝で初代王者に輝いた。勝ち時計は1分31秒7。騎乗した川原正一騎手は20年のじぎく賞以来3年ぶりの重賞制覇で、大井の的場文男騎手が18年東京記念で記録した62歳の最高齢重賞勝利記録を更新した。1.1/4差の2着に3番人気のミナックシアター、3着に5番人気のハバナビーチが入った。なお1番人気のスタビライザーは4着に敗れた。
兵庫最年長の川原騎手が素質を絶賛するマミエミモモタローが完成度の高さを見せた。逃げ切り勝ちだった初出走と違い、今回は好位4番手に控えて内で折り合いに専念。勝負どころの4角で川原騎手は外へ持ち出そうとしたが、前3頭が壁になったためにすぐに内へ切り替えると末脚を爆発させて勝利に導いた。
「記録を更新していければ」
川原騎手は「ハナへ行こうと思えば行けたが、今日は控える競馬がしたかった。追い切りから頭のいい馬だと思ったけど、レースでも追い切り通りの動きができたし操縦性が高いね」と褒めたたえた。また、最年長記録を更新したことについては「正直にうれしい。まだまだ闘争心も衰えていないし、通過点かな」と笑顔を見せた。諏訪貴正調教師は「日本の競馬の記録に残る川原騎手の勝利に応えられて良かったです。砂を被せても大丈夫ですし、収穫の大きいレースになりました。順調なら次は兵庫若駒賞で再び記録を更新して行ければと思います」と話した。
マミエミモモタロー 2戦2勝
（牡2・兵庫・諏訪貴正）
父：ニシケンモノノフ
母：キャラメリゼ
母父：ブライアンズタイム
馬主：間宮さとこ
生産者：畠山牧場
【全着順】
1着 マミエミモモタロー
2着 ミナックシアター
3着 ハバナビーチ
4着 スタビライザー
5着 グレールール
6着 タカヤンテイオー
7着 レーヴァローゼ
8着 イマナンジャナイ
9着 タルナカンワル
10着 クラウドノイズ
11着 サヨノコントラスト
12着 アフェットレイ
