桃太郎伝説まとった列車 出発進行 岡山―総社間、観光盛り上げへ

「桃太郎伝説」にちなみ、イラストなどが描かれたラッピング列車=JR岡山駅

 JR西日本岡山支社は11日、日本遺産「桃太郎伝説」にちなんだラッピング列車の運行を桃太郎線(吉備線)岡山―総社間で始めた。寺社や古墳などのイラストを車体にあしらい、伝説の舞台の観光を盛り上げる。

 同遺産は、岡山、倉敷、総社、赤磐4市の文化財28点で構成。列車は朱色を基調にした車両1両の側面に造山古墳(岡山市)、鬼ノ城(総社市)など、先頭には吉備津彦命(きびつひこのみこと)が鬼神・温羅(うら)と戦う場面を描いている。

 岡山駅での出発式で藤原乗将岡山支社長らがテープカット。初運行は、国史跡のこうもり塚古墳(総社市)や楯築(たてつき)遺跡(倉敷市)を巡るツアーのための貸し切り列車で、岡山県内や関西地方の21人を乗せて出発した。

 家族と一緒に列車を見に来た津山市立北小3年の女子(8)は「いろんな文化財のイラストがあって、列車に乗って見に行ってみたいと思った」と話した。

 ラッピング列車は2024年2月まで同区間で普通列車や貸し切り列車として使われる。

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