戦争とは平和とはー近づく終戦記念日…だから読みたい“歴史探偵”半藤一利さんの「遺言」 新潟日報社がブックレット刊行、長岡での暮らしも紹介

新潟日報ブックレット「半藤一利の遺言 戦争と平和、そして『わが越後』」

 新潟日報社は、新潟日報ブックレットの第2弾として「半藤一利の遺言 戦争と平和、そして『わが越後』」を刊行した。

 半藤さんは「昭和史」「日本のいちばん長い日」など近現代史の著書で知られる。東京大空襲を生き延び、疎開先である新潟県で旧制長岡中学に入り、終戦を迎えた。2021年に90歳で他界した。

 ブックレットは、新潟日報長岡支社時代に連載企画が縁で生前の半藤さんと親交を結んだ小原広紀記者(現編集局デジタル・グラフィックスセンター次長兼論説編集委員)が執筆。足かけ10年、計20時間以上に及ぶインタビューを基に書き下ろした。

 晩年まで「わが越後」「わが長岡」と呼ぶなど、半藤さんの人生観に大きな影響を与えた長岡での暮らしのほか、越後人や戦争に対する鋭い洞察などを写真や自筆の絵なども交えて紹介。文藝春秋で働き始めてすぐに新潟市出身の作家・坂口安吾を担当したことが、後の「歴史探偵」の素地をつくったとする貴重なエピソードもつづられている。

 A5判80ページ、価格は880円(税込み)。書店やNIC新潟日報販売店、新潟日報オンラインショップなどで販売する。問い合わせは新潟日報社読者局出版企画部、025(385)7477(土日祝日を除く午前10時〜午後5時)。

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